【ワンダヴィジョン】1~2話、配信開始。小ネタ、伏線を徹底考察。

Marvel / MCU

映画界の興行収入世界1位を叩き出した『アベンジャーズ ・エンドゲーム 』のその後を描く物語、『ワンダビジョン』が先日15日、ディズニープラスにおいて配信された。

 

全9話で展開されるこの物語は、スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフと、映画『アベンジャーズ ・インフィニティ・ウォー』で死んだはずの人工知能、ヴィジョンの愉快な結婚生活を描く物語であり、既に2話が配信されている。

 

その主なあらすじについては、前回の記事で既に述べたが、今回はさらに深掘りし、これまでに発見されている『イースター・エッグ』(小ネタ)を紹介していきたい。

2800という数字

ワンダ達の番地2800

© 2021 Marvel

 

1話2話には、度々2800という数字が画面に映される。

例えば1話の冒頭、ワンダとヴィジョンの新居に注目してみると、その柱に2800という数字が描かれていることがわかる。

また、この数字は第2話の最後の場面にも登場する。マジックショーから帰ってきた2人は、外から物音がすることに気づき家の外に出るが、その際、背後に映る家のポスト2800と書かれていることに気付くだろう。

 

2800の意味

vision1_comic

© Marvel

実はこの家の前に書かれた数字は、原作コミックにも登場する。それが、2015年に発売されたヴィジョン1である。このコミックでは、ヴィジョン一家が周りの人間のような、普通の暮らしに憧れる作品であり、コミック紙に残る最高傑作と称されるほど評価の高い作品であるが、主人公ヴィジョンの家の前にも616という数字が記されている。これは、原作におけるメインの世界線である『アース616』のオマージュであり、この数字はマルチ・ユニバースが存在する原作において、重要な意味を持っている。

 

勘の良い方はお察しの通り、今回ワンダヴィジョンで確認されたこの2800という数字は、MCUの世界における、1つの世界線を示している可能性があるのだ。それは今までのストーリーが展開されてきた、メインの世界線かもしれないし、はたまた新たな世界線が造られているというメッセージなのかもしれない。

ともかく、これから『ドクターストレンジ・マルチバース・オブ・マッドネス』「X-MEN」のMCUへの合流を考えると、この数字がマルチユニバースを示唆していると考えても無理はないだろう。

 

 

Sword(ソード)の職員たち

地下から登場した男

地下から登場したSWORD職員

© 2021 Marvel

第2話の最終場面において、鉢防護服を着た姿の男が地下から出現した。この男の背中に着目すると、何やら剣の形をしたマークがあることがわかる。

このマークはSWORD(ソード)と呼ばれる組織のマークであることがわかっている。この組織は原作にも登場し、悪と対抗する、S.H.I.E.L.Dに似た組織である。今作で登場が確定している、『ソー・ダークワールド』に出演したダーシーや『アントマン・アンド・ワスプ』に登場したウー捜査官がこの組織の一員であることが確定している。

 

このように、今回の物語のカギを握ると思われるSWORDだが、職員が地下から介入してきたことにワンダは『ダメ』と口にし、まるで自分の邪魔をされたくないのように時間をもとに戻す。

 

モニカ・ランボー

モニカとワンダ

© 2021 Marvel

第2話に度々登場する、ジェラルディンと名乗る女性。彼女は集会でワンダの隣に座っていたり、マジックショーで裏方役をしていたりと、サブキャラクターの中では随分目立つポジションにいるわけだが、実は彼女は映画『キャプテン・マーベル』に登場した「モニカ・ランボー」という人物である。

モニカはキャプテン・マーベルことキャロルの昔の友人であるマリア・ランボーの娘であり、SWORDのロゴをつけた服装をまとっている姿がリーク情報で確認されていることから、彼女もSWORDの職員として働いている可能性が非常に高い。

 

これらのことから考えると、ワンダが作り出している仮想現実はSWORDが介入するほど大きな事件であり、SWORDは職員を忍び込ませて潜入捜査に乗り出しているのかもしれない。

 

エイブ・ブラウンという名の男

第1話の最後、白黒のワンダたちの世界がテレビ画面に映し出されている場面が登場する。その際にエンドロールのようなものが流れ、テレビの画面上に様々な名前が表示されるのだが、その中に、監督役としてエイブ・ブラウン(Abe Brown)という名が紹介されている。

Abe Brown

© 2021 Marvel

ホムカミに登場するエイブ

© 2017 Marvel

実はこの人物、映画『スパイダーマン・ホームカミング』に出演していた。

彼はスパイダーマンことピーター・パーカーの所属する学術クラブのメンバーであり、ピーターのクラスメイトでもある。彼はサノスの指パッチンの影響を受けていないため、年齢からしても、社会人として出世している可能性は十分にある。

しかし、彼が本作に登場するのか、どのような役柄にいるのかは不明である。SWORDの職員として働いている可能性もあれば、単なるマーベル・スタジオのいたずらの可能性もゼロではないが、一体これが何を意味するのか。進展を期待したい。

 

カレンダーのハートマーク 

カレンダーのハートマーク

© 2021 Marvel

 

第1話の初めのシーンで登場した、カレンダーに記されたハートマーク。ワンダとヴィジョンは、ハートマークがついた日が何の記念日なのか思い出せない。結局、その日がヴィジョンの上司であるハート夫婦が新居に訪れるという意味を持っていたのだが、このハートマークが記されている日にちに注目してみると、23日であることがわかる

 

この23という数字が持つ意味については色々な考えが存在するが、その中でも最も噂されている説は、今までのMCU作品の総数が23作品であることへのオマージュであるという考えだ。

 

2008年の『アイアンマン』から始動したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は、2019年6月に公開された『スパイダーマン・ファーフロムホーム』に至るまで、合計23作品が劇場公開されたのだが、このカレンダーの23という数字は、それに対してのオマージュである可能性が高い。

 

ソコヴィアの強調

第1話において、ヴィジョンの上司であるアーサーがワンダの家に訪れた際、ワンダはアーサーをヴィジョンだと勘違いし、彼に後ろから目隠しをするようなそぶりをしてしまう。それを見て焦ったビジョンは、ワンダはソコヴィア出身であるため、そのようなおもてなしをしているのだという、かなりギリギリのラインをつく言い訳で混乱を収めようとする。

ここでいうソコヴィアとは、実際のワンダの出身地であり、映画『アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン』の決戦の舞台となった場所である。今作では、このソコヴィアが鍵を握り1つのキーワードになるのかもしれない。

スターク・インダストリーズ、ヒドラのCM

スターク・インダストリーズ製のトースター

スターク・インダストリーズ製トースター

© 2021 Marvel

第一話の最中に登場した食パンのトースターのコマーシャル。実はこのトースターの製造元が『スターク・インダストリーズ』なのだ。スターク・インダストリーズとは、アイアンマンことトニー・スタークが所有していた会社名である。

 

また、CM内において、白黒の世界でなぜか赤い光が点滅する現象が起き、その最中アイアンマンのリパルサーのような音が繰り返される。

これらのことから、ワンダがトニー・スタークの製造した武器に両親を殺されたことへの怒りや衝撃がいまだに残っていることを示しているのかもしれない。

 

ヒドラ製の腕時計のCM

ヒドラ製腕時計

© 2021 Marvel

第2話には、シールドの大敵であるヒドラのマークがついた腕時計が登場する。実は、ワンダと彼女の兄弟であるピエトロ(クイックシルバー)はこのヒドラの秘密実験によりパワーを授かっており、その際の名残が残っていると考えられる。

またそれだけでなく、この腕時計はストラッカーという名を持つものだが、このストラッカーという名は、映画『アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン』に登場したヒドラの幹部的存在であり、ワンダとピエトロの秘密実験にかかわっていた人物の名前である。これは彼が今後登場する伏線なのであろうか。

 

 

以上が『ワンダ・ヴィジョン』1~2話で確認された小ネタである。もちろん、まだまだ残されている小ネタはあるだろう。その際は下のコメントで記して頂ければ幸いだ。

 

ディズニー・プラス配信コンテンツ『ワンダ・ビジョン』は毎週金曜17時公開である。

第3話で一体何が起こるのか、待ち遠しい。

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