コロナ禍で最高の大成功を収ている『スパイダーマン / ノー・ウェイ・ホーム(以下NWH)』は、現在、世界興行収入の歴代6位に位置する大ヒットを記録しています。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)での映画では3番目の成功を記録しました。
本作を観て、”スパイダーマン熱”に目覚めた方も多いのではないでしょうか。
今回は、『スパイダーマンNWH』後のこれから公開されるスパイダーマン関連作品のラインナップを紹介していきます。すでに製作が進んでいるものから、噂になっているものまで、できるだけ多くの作品を紹介していきます。
製作が決定している作品8選
モービウス – 4月1日
”医師である主人公のマイケル・モービウスは、幼い頃から血液の難病を患っており、その病気を治療するためにコウモリの血清を投与することで病を治すが、その後、自らの身体の異変が起き、血液を激しく欲するようになる…。”といったストーリが展開される本作は、原作コミックにおけるスパイダーマンの宿敵”モービウス”を主人公にした作品。『ヴェノム』シリーズに続き、スパイダーマンのヴィランを主人公にした作品は今後どんどん制作されていくようです。ソニーのスパイダーマン・ユニバース(SSU)は少しずつ拡大されていくようです。
予告編には、スパイダーマンの壁画や、『スパイダーマン:ホーム・カミング』(2017)のヴィラン”ヴァルチャー”を演じたマイケル・キートンが登場しており、他作品とのつながりもあるのかもしれません。
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース (パート1) – 6月2日(全米)
予想外の大ヒットを収め、アカデミー賞をも受賞したアニメーション映画『スパーダーマン:スパイダーバース』の続編となる本作は、パート1と2の2構成となっている模様。
「アクロス・ザ・スパイダーバース」というタイトルからも分かる通り、マルチバースを行き来するような物語になると考えられます。前作よりも多種多様なスパイダーマンが登場するとされており、中には日本発祥の「東映版スパイダーマン」も加わるのではないかと言われています。
2023年6月2日、全米公開予定。
クレイヴン・ザ・ハンター – 2023年10月6日 (全米)
コミックにおけるスパイダーマンの宿敵”クレイヴン・ザ・ハンター”のスピンオフ作品。このキャラクターはこれまで一度も映画やドラマで登場したことがなく、この映画が初めての試みとなるようです。
ロシアの移民であるクレイヴン・ザ・ハンターは、狙った獲物は逃がさないというまさに”ハンター(狩り人)”のようなヴィラン。しかし原作コミックでは、彼が唯一逃してしまった獲物がいて、それがスパイダーマンだということ。世界一のハンターを名乗るためにスパイダーマンと敵対しています。
クレイヴン・ザ・ハンターの映画がどのような物語になるか、詳細は明らかになっていませんが、主人公を演じるのは『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』で”クイックシルバー”を演じたアーロン・テイラー・ジョンソンだということが明らかになっています。
『クレイヴン・ザ・ハンター』は、2023年10月6日、全米公開予定。
マダム・ウェブ (2024年2月16日)
マダム・ウェブは神経伝達障害を抱えた盲目の老婆で、テレパシーや予知といった超能力を持つキャラクター。その見た目とは裏腹に、彼女はヒーローサイドのキャラで、予知能力を生かしてスパイダーマンを助けたり共闘したこともあるそう。普段はヴィランと激しい戦いを繰り広げることはないが、本作では”原作コミックと違った設定”も組み込まれているそうなので、彼女が戦う姿を見ることが出来るかもしれません。
そんなマダム・ウェブ役には『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』シリーズなどで知られるダコダ・ジョンソンが出演交渉をしており、監督はNetflixドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』のS・J・クラークソンになるとみられている。
『マダム・ウェブ』は、2024年2月16日、全米公開予定。
シニスター・シックス
スパイダーマンの宿敵が6人集まったヴィラン組織「シニスター・シックス」をメインに描く作品。実は、ソニーはこのプロジェクトに長年取り掛かっているとされ、2014年公開の『アメイジング・スパイダーマン2』のポストクレジットシーンでその兆しを見せる予定だったそうです。残念ながらアメスパシリーズは打ち切りとなってしまいましたが、『スパイダーマン・ノー・ウェイ・ホーム』でマルチバースを描くことに成功していることからも、実現は十分可能であるように思われます。
ソニー・ピクチャーズ代表のエイミー・パスカルによれば、『シニスター・シックス』の監督はドリュー・ゴダードが務める予定で、脚本も存在するとのこと(引用先:Vanity Fair)。しかしあくまでも製作意思があるだけで、製作中止になってしまう可能性もあります。
ソニーは、独自のスパイダーマン・ユニバースの展開に成功していることから、本作が観れるのはそう遠くないのかもしれません。
ヴェノム3
ソニーのスパイダーマンユニバース(SSU)を代表する『ヴェノム』シリーズの3作品目も製作されることが決定されているようです。ヴェノム(エディ・ブロック)役を演じるトム・ハーディは、2018年の時点で『ヴェノム3』の契約にサインしており、彼によれば、本作『ヴェノム3』はマルチバースの要素を含むものになるということです。
『スパイダーマンNWH』のポストクレジットシーンでは、シンビオートの一部がMCUの世界に残されたため、それが本作に関わるのかもしれません。
オリビア・ワイルド監督の手掛ける作品
『ブックスマート』などで知られ、今ハリウッドで最も人気を集めている元女優の監督”オリビア・ワイルド”が、スパイダーマン関連作品を製作するという情報もあります。女性が主人公のスパイダーマン関連作品を手掛けると言われており、彼女自身もTwitterにてそのことを公言しています。
公式に作品の詳細は明らかにされていませんが、”スパイダー・ウーマン”が製作されるのではないか?とのうわさもあります。
しかし、オリビア・ワイルド監督は現在複数の映画作品を手掛けているため、本作が公開されるのは少し先の話になるでしょう。
スパイダーマン4~6
既に3作製作されたMCU版スパイダーマンシリーズ(『スパイダーマン:ホーム・カミング』,『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』,『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』)は、新三部作も入れて少なくとも6作品製作されるといわれています。
もちろん、MCUでピーター・パーカーことスパイダーマンを演じるトム・ホランドが主演を務めるといわれていますが、彼は俳優業をいったん休業することを明らかにしているため、こちらも公開はかなり先となりそうです。
製作が噂されている作品3選
これから紹介する作品は、あくまでも製作の噂があるものなので、製作されない可能性もあることを考慮下さい。
アメイジング・スパイダーマン3
サム・ライミ監督の手掛けた初代「スパイダーマン」シリーズに続けて制作された「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ(通称:アメスパ)は、もともと4作品が製作される予定でしたが、監督とソニーの方向性の違いなどもあり、2作品が製作されたところで打ち切りになっていました。
しかし、最新作『スパイダーマンNWH』でアメイジング・スパイダーマンのピーター・パーカーのその後を描くことに成功したこともあり、アメスパ3作品目の製作が可能になったのではないかとみられています。ファンにとっては待望のものとなりそうです。
スパイダー・グウェン
どうやらソニーは、大成功を収めたアニメーション映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2019)のスピンオフ作品を考えているようで、まずは”スパイダー・グウェン”こと”グウェン・ステイシー”に焦点を当てるとみられています。
『スパイダーマン:スパイダーバース』のキャラクターはそれぞれ独自のユニバースでのストーリーを持つため、スピンオフ作品は作り放題と言っても過言ではないのかもしれません。
マイルス・モラレス
黒人のスパイダーマンとして知られるマイルス・モラレスを主人公にした作品もいずれ作られるでしょう。マイルス・モラレスは『スパイダーマン:スパイダーバース』で主人公となったことで知られるようになりましたが、実はMCUにも存在していることが分かっています。
『スパイダーマン:ホームカミング』において、マイルス・モラレスの叔父にあたるアーロン・デイヴィスが登場しており、彼は
というセリフを残しています。このことから、MCUにもマイルス・モラレスが存在しており、将来的にはトム・ホランド演じるピーター・パーカーの後継ぎとして活躍するであろうと言われています。
これからも勢いが止まらないマーベル作品・MCU
『アベンジャーズ・エンドゲーム』でピークを迎えたかと思われたマーベル作品ですが、『スパイダーマンNWH』の大成功からも分かる通りその勢いは止まりません。マルチバースの扉が開いたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は、マルチバースを軸とした新たなフェイズへと入っています。
これから公開されるマーベル・MCU作品のラインナップも気になる方は、以下の記事を参考にして頂ければと思います。
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